一杯のカフェの力を信じますか?
苦楽(くるたの)しいカフェ開業物語
佐藤裕久 著
この本は、人生のどん底で「自分のカフェを開こう」と決意してから資金を集め、少ない予算で手作りのカフェを開き、お客さんが集まらなくて支払いが苦しい状態から熱意と努力で少しづつ道を切り開き、最後は大阪で最も有名と言われるカフェを開くまでの著者の実体験を元にしたノンフィクションです。
正直、「将来自分のカフェを開きたい」と思っている女性が読むと、絶望を感じてしまうかもしれません(^^;
ある程度予想はしていましたが、それくらい自分のお店を持つのは大変なことのようです。
しかし、この著者はカフェを開くのは「苦楽(くるたの)しい」と言っています。
取引先が倒産し、一人泣いていた著者をやさしく包み込んでくれたパリのカフェと温かいカプチーノを自分の手で再現したいという思いや、生まれついた時からの商売魂がそうさせたのかもしれませんが、連日の徹夜やトラブルを克服し、仲間達とそれを楽しんでいるように感じます。
この本からは、著者のとても熱い思いをひしひしと感じることができます。
自分が将来何をしたいか分からなくなったときや仕事の失敗などで気分が落ち込んだとき、この本を読むと勇気をもらえる気がします。
そういった意味で、何度も読み返したくなる一冊です。
◆評価(最高5つ星)
著者の熱さ ★★★★★
ポジティブ度 ★★★★★
学べる度 ★★★★☆
ちなみに、この本では大阪の南船場にオープンした「アマーク ド パラディ」や「カフェ ガーブ」を中心に書かれていますが、本の冒頭に「カフェ ガーブを東京の丸の内に開く」と書かれていたので、どんな店だろうと行ってみました。
「カフェ ガーブ 東京」については、また今度書きます。
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